2011年01月25日

Workin' Global

無事に帰ってきました。
いろいろと手配され尽くした訪印だったので、
短い日程の中で最大限時間を活用することができました。
駐在員の方にはお世話になりっぱなしです。

出張にしては観光パートの多い渡航でしたが、
そもそも見学レベルの話ですし、僕なら絶対に行くことのない場所ですし、何より自費だし、
ちょうどよかったのかなと思います。

海外で働くかどうかは別にして、
仕事のフィールドは世界を相手にしてやりたいと思える旅でした。





工程表をご紹介いたします。

○1月21日
9:30に成田集合
11:30フライト(約11時間)
19:30デリー着(時差3時間30分)
20:00ホテル着
20:10インド現地法人説明会
21:00懇親会@ホテル
24:00就寝

○1月22日
5:30アグラへ出発
10:00マクドナルドで朝食
11:30タージマハル観光
13:30アグラ城観光
14:30ゲートウェイホテルで昼食(ブッフェ)
19:30グルガオンで駐在員と夕食会
23:00ホテル着
24:00就寝

○1月23日
8:00チェックアウト
9:00現地法人訪問
10:30ラールキラー観光(検問で入れず)
11:00インド門観光(検問で近寄れず)
11:30紅茶店を訪問
14:30クトゥプミナール観光
16:00外国人居住区近くの商業施設観光
17:30デリー空港着
20:20デリー発

○1月24日
6:40成田着
10:30帰宅
11:00泥のように眠る
23:00明日会社だどうしよう眠れない(←今)


うーん。弾丸ツアーらしい強行日程でした。
アグラまでは200kmくらい離れていて、車で往復10時間以上かかっています。
全体的に移動時間が多かったなぁと。まぁ無理やり2日間で世界遺産巡りをやればこうなりますが。

到着日に懇親会、翌日は晩餐会、最終日の昼食もお疲れ様会と3日続けて飲みっぱなしだった方が堪えたかもしれません。
幸いお腹を壊すメンバーは出ませんでした。
僕がベンチマークだったのですが、出発前から風邪気味だったくらいでお腹を下したりとかはなかったです。

いろいろ驚くことはありましたが、
交通事情がかなり特殊だなと圧倒されました。逆走してくるタクシーにバス、クラクションなりっぱなしの交差点、誰も守らない信号機、サイドミラーのない車…。日本の常識を持ち込むと発狂しそうな道路環境です。

こんな地域で本当に儲かるのかと思いますが、
発展途上の日本だってきっとこれに近い風景はあったのでしょうね。
以下、僕の思うインド風景を記録しておきます。


■1日目

偏西風の影響をかなり受けて、40分くらいフライトが長引きました。

ソーシャルネットワーク、ウォールストリート、ザ・タウン、ロビンフット…まだ着かない。マーク・ザッカーバーグのふてぶてしさが2週目に入った頃にようやく着きました。もうみんなぐったりです。ちゃんとインドの本も二冊読みましたよ。お陰で初日から頭痛に悩まされました。

resize0512.jpg

空港の様子。タクシー待ちがいっぱいですが、この日は警備が厳重で中まで入れなかったそうです。

当初は到着後に事務所へ伺う予定でしたが、
飛行機が遅れたのでそのままホテルへ。ロビーで駐在員、Mさんから会社概要等を解説いただくことになりました。
このMさん、本当に素敵かつ凄い人で、3日間添乗員の如く付いて周っていただけました。本当に感謝です。

さて。
ホテルまでの道中、既にクレイジーな風景が広がっていました。

resize0519.jpg

だいたい崩壊した建物にテントとか幌を張って生活されてる感じです。
適当に露天があり、屋台があり、信号待ちで止まると物売りが窓をノックしてくる…アジアらしい?風景なんでしょうかね。僕はベトナムとかカンボジアに行ったことはありませんが、だいたいこのような感じだと聞いたことはあります。

インドの車は先入が優先だそうです。
だからみんな1センチを争って前に詰めます。結果、そこいら中で渋滞が発生するのですが。だれも気にした感じはありません。あとで聞きましたが、インド人は超自己中心的なのだそうです。逆走も、「俺はあそこに行きたいんだ」というただそれだけの動機で発生するとか。誰も怒らないのは自分もそう思ったら逆走するからだってさ。

resize0526.jpg

ホテル。豪華でしょう?Mさんのアテンドは素晴らしいの一言です。

resize0529.jpg

部屋だってこんな感じ。まあ仮にも部長が一緒だからだと思いますが。ラッキーでした。

荷物だけ取り急ぎ部屋に置いて、
すぐにロビーでMさんに会社説明会を開いてもらいました。
インドでの現地法人は、当社の子会社の26%出資会社で(いわゆる孫会社)、インドでいう農協みたいな組織と合弁で立ち上げています。100%資本ではないので、各種施策の運営にはパートナーカンパニーの了解が必要などと、その他の海外現地法人にはない苦労があるようです。

詳細は省きますが、
インドマーケットの事業環境は概ね赤字という危機的状況にありました。そりゃあ、あの道路環境ならそうなるでしょう。それでも各社が乗り合っているのは将来に対する期待が大きいからです。産業の8割が農業というこの貧しい国に、みなが期待を寄せる一番の根拠は人口比にあります。
バブルに沸く中国は一人っ子政策の影響が必ずどこかで出てくるので、必ず成長速度が停滞します。加えて共産圏でもあるのでいつ海外資本が締め出されるかわかりません。景気が足踏みしたら全事業を国有化してテコ入れを図る、という理不尽が許される国なのです。
一方、インドは人が多すぎるからまるで統制はとれていませんが、民主主義国であり釣鐘型の理想的な人口ピラミッドを形成しています。20年先、30年先も発展していける土台があるわけです。しかも工業化へのシフトがこれからとなると。底力は圧倒的ですよね。

所詮は絵に描いた餅ですけれど。
どうせ投資するなら長期的に収益の期待できそうな方に投資する、というのが現在の当社スタンスのようです。

ともあれ現在はまだまだで、最初に書いた通り赤字会社でした。本社から撤退命令を受ける前に、部長の同期で首席駐在員のFさん(今回見学ツアーの発案者です)がMさんを呼び寄せたのです。「クレーム担当の駐在員が欲しい」と。お陰でメチャクチャだった損害率がかなり改善したので、今は黒字会社になっています。このままマーケットの拡大に乗っかっていけば順調な成長が見込まれる…かもしれません。というか各駐在員はそうするべく日々戦っています。

resize0537.jpg

後半はビール片手に聞いていました。
キングフィッシャーというインドのビール。ちょっと甘い、というか薄い感じです。同じ名前の飛行機を空港で見たけど関係あるのかな。

日付が変わる頃に寝ました。
翌朝早いんだけど起きるかなぁ。


■2日目


5:30にホテルを出てアグラまで向かいました。今回8名での訪印でしたから、車は2台に分けて乗りました。
インドは大きい車だと立ち往生してしまうので最大でもノアとかオデッセイクラスの大きさの車をチャーターするようです。

砂漠とか草原が広がる朝のデリー郊外を飛ばし、朝ご飯と休憩を兼ねてマクドナルドにはいりました。

resize0547.jpg

メニューは取り忘れたのだけど、日本とそんなに変わりません。
牛がないので豚肉かチキンかノンベジ(肉抜き)のメニューです。ノンベジタブルといっても豆カレーとか異様に油っこいものを食べますけどね。こっちの人は。

値段は安かったです。セットで250円くらい。
マハラジャバーガー?なるものがあるらしいのですが、朝メニューにはなかったみたいです。

resize0551.jpg

タージマハルの入り口に到着。物売りが多くて写真撮ってられなかったのですが、
ラクダの荷馬車があまりに強烈だったので1枚。近くで見るラクダは恐かったです。

resize0564.jpg

厳重なボディチェックを受けて中へ。
ホテルや空港よりも厳しいチェックでした。間抜けなやり取りとして、こんなことが。

いかついおっさん「What's this?(めんどうくさそうな顔)」

「あー、pill case? tablets?」

いかついおっさん「………。(わかってなさそうな顔)」

「えーっと、drug?」

いかついおっさん「what?drug!?(貴様わかってんのか的な顔)」

「No,No,sorry I mistake. えっと、these are some medicine. OK?」

いかついおっさん「…(中身を調べて)OK, go ahead」

他の人が待っているので焦ってとっさに「薬」という単語が出て来なかったのです。
でも警備員の人も筆箱の中まで確かめるくらい入念なら初めから中身をみてくれよぅ…。

恥ずかしい思いをしつつ、後輩はもっとバッチリ引っかかってました。何故かカッターナイフを持っていたので、大慌てです。全員で警備員に説明しました。僕らは観光目的で決してテロリストではないと。没収してもらって事なきを得ました。

そんな厳重な警備を抜けると拝めるタージマハルです。

resize0582.jpg

まさか自分がこんな場所にくるとは思ってもみなかったので、
普通に感動しました。映画の中の世界みたい。
これぞ世界遺産、という感じですよね。

resize0593.jpg

大理石の上に上がるときはシューズカバーをかぶせるのです。
昔はこれがなくて、靴を預けなきゃいけないからもっと大変だったとMさん。インドの人は裸足も多いから観光客向けですね。

中も撮影したのですが、実は撮影禁止だったらしく掲載はやめておきます(笑)。
個人的に面白かったものを。

resize0609.jpg

この柱、中央が凹んでいる星型の柱に見えるでしょう。☆←こんな断面図の。
写真だとわかりにくいのですが、それは目の錯覚です。
実際この柱は∨←こういう模様の描かれた六角柱です。各面は平らで、凹凸なんかありません。

死んだ奥さんのために建てたというこの建物。
外観上、99%が左右対称で有名ですが、細かい彫刻も素晴らしいですね。当時の国王の権力を思い知らされます。

resize0616.jpg

まぁ当の本人は、河の対岸に黒い大理石を用いた自分の墓を建てる途中で、財政難を危惧されて幽閉されてしまったようですが。建設予定地だけ残ってました。

resize0620.jpg

続いてアグラ城。こちらも世界遺産です。
中は古い遺跡で、イスラムなのかヒンディーなのかよくわからない造形。基本、イスラム文化だよね?自信ないけど。

resize0656.jpg

resize0657.jpg

resize0662.jpg

街中の風景。結構あちこちに井戸があるのですが、とても飲める気がしない。何故現地の人は平気なんだろう。日本の公園の水道は、どこで飲んだって誰もお腹壊したりしないのにね。

お昼はアグラ城そばのホテルでブッフェでした。
暑くてみんなぐったりしていました。
大勢で安全に休めるところって、ちょっとちゃんとしたホテルくらいしかないのね。唐突に近代的な建物が置いてあるから違和感に驚くことが多いです。

resize0671.jpg

また5時間くらい車で移動して、グルガオンの大きなショッピングモールへ。
インドの中流層以上の人が来るそうです。あとは世界中の駐在員ファミリー。そうだよね、観光程度ならともかく、日常的な買い物を現地のお店で普通に出来るとは思えないです。

夜はMさんの他、Fさんや他の駐在員を交えて夕食会。
ショッピングモール内のインド料理屋さんでした。

タンドリーチキン、ひよこ豆のカレー、バターチキンカレー、ホウレン草のカレー、白いチーズが入った変なカレー、等々、一通り食べました。

カレーはどれも美味しかったのですが、ものすごく油っこいです。

Fさん「だいたいな、日本人は水には気をつけるからあたらない。ところがカレーが油っこいんだ。ラーメン二郎って知ってる?僕は天一が好きなんだけどね。あれと一緒で、それでお腹壊すひとがいるんだ。ところで君は大丈夫?」

ということだそうです。
聞いてもいないのに三田の某大学出身だろうなとわかってしまうこの会話。余談ですが、駐在員の方は日本人と話す機会がないからラーメン話とか大好きなのね。

あとナンみたいなパンが出るのですが、ナンではなくローティといい、油をつかってないパンだそうです。たまに本場のナンはぱさぱさして美味しくない!という感想を耳にしたことがありますが、それは単にナンを食べてないだけだと思われます。
ナンはあまり一般的ではないようです。もちろん頼めば食べられますが。カレーが既にこれだけ油っこいと、僕はちょっと遠慮したい感じですね。あとコメは絶望的に不味いのでやめた方がいいです。

23:00ホテル着。
ずっと車に乗っていたから身体中が痛い感じで寝る。

■最終日

前日よりはゆっくりとホテルを出てオールドデリーへ。

resize0704.jpg

ホテル外観の写真。中が表参道ヒルズみたいな感じになっているとはまさか思わない。
でもそうでもしないと襲われたり後をつけられたりするんだって。

resize0707.jpg

移動中の車内から。インドで1番の優良企業、マルチスズキ本社です。就職人気ナンバーワンで、部長級で年収1千万ルピーを超えるとか。日本円に直すと2000万円くらいですが(それでも十分だと思いますが)、今のインドだと日本で言う年収5000万円クラスの生活ができます。郊外に自宅、中心街にマンション、車は複数あって召使とドライバーがそれぞれ数名居て…みたいな。
ちなみに隣は大型のショッピングモールがつながっており、ZARAとかForever21とか日本人も知ってる会社も入ってます。高級ブランド店もね。さらに敷地を拡張しているんだから恐れ入る。

resize0717.jpg

世界遺産、ラールキラー…のそばまで来ました。
が、この日は異様に警備が厳しくて周囲5km四方はオールドデリーに侵入禁止になっていました。
激しいボディチェックを受けて徒歩で近くまでは行けたのですがここが限界でした。

なんでも最近テロがあったらしく、
水曜日にある建国記念の式典に備えて厳戒態勢なのだとか。
露天とか見られなかったのが残念です。

駐在員に評判の紅茶屋でスパイスと紅茶を買い、
お昼はやはりショッピングモールのスシバーへ。
この至れり尽くせり感は仕事っぽいです。

resize0740.jpg

何故インドで寿司を食べるのだと思いましたが、
半分はケバブで、寿司も手巻きでサーモンとマグロオンリーでした。

Mさん「ここの魚と野菜は生でも大丈夫ですよ。日本人が経営してますからちゃんとしたものが食べられます」

「輸入でもしているんですか?」

Mさん「コメは日本のコメを使っているけれど、魚はインドで水揚げされたものだね。ムンバイから空輸しているから傷んでいたりはしないよ。調理に使う水は浄水だし、野菜は塩素消毒を徹底しているからね」

塩素消毒!
日本だとオーガニックなんとか、って無農薬が流行ってますけど、
消毒されていると聞いて安心する僕ら。安全って素晴らしいね。

ここでも飲んで、若干気持ち悪くなりながらクプトゥミナールへ。

resize0791.jpg

resize0797.jpg

赤色がインドっぽいですよね。僕の勝手な先入観ですが。

resize0802.jpg

この純鉄の柱が凄いっていうんで、世界遺産なのだとか。
1千年錆びてないそうですが、真偽は僕にはわかりませんでした。

resize0813.jpg

最後にインドの「原宿」へ連れて行ってくれました。

resize0816.jpg

外国人居住区のそばにある商業施設です。
見てわかるように少しさびれています。
ベネトンやリーボックがあったり、スーパーマーケットがあったり、映画館があったりと、
確かに娯楽施設として一通りそろっています。

しかしこれまでいくつか登場した大型のショッピングモールにお客さんを取られて今は閑古鳥のようです。
1日20ルピー以下の生活をする貧困層はこうした店舗で買い物できませんから、
中流層以上が綺麗な建物に流れるとあっという間に廃墟となっていくのだとか。

Mさんも赴任した2年前はここが買い物の中心だったそうですが、
今はモールの方に行くそうです。

発展のスピードがわかりますよね。





昼間を寝て過ごしたので睡眠導入にまとめてみましたが、長くなりましたね。

社外秘の写真を避けたら観光しか残らないので、
本当に何しに行ったのかという感じですけれど。

インドという国、マーケットを一部だけでも知ることが出来て良かったと思います。

仕事をする環境っていうのは本当に幅が広くて、
インドみたいにろくにインフラも整備されていない国でも戦っていくことはできるんですね。

僕は海外に対して強烈な熱意みたいなものはありませんけれど、
そういう目線を持った、海外で戦える人材ではありたいなと思いました。

世界経済の流れをみると、当社だけでなく日本全体が転換期を迎えているのでしょう。
ファーイーストのちび国家がこれからも豊かであるために。
僕は必死に働くのだと思います。
posted by Teddy at 01:31| Comment(15) | TrackBack(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。